犯罪被害者と、そのご家族が
平穏な生活を取り戻す支援を行っています
犯罪被害者やご家族が被害から回復し、再び平穏な生活を取り戻すためには、地域社会全体の理解・配慮及び協力がなくてはなりません。
当センターでは、高知県・高知県警察・高知弁護士会・法テラス高知・高知地方検察庁・高知保護観察所・高知県司法書士会等との連携により、各種支援活動を行っています。
こうち被害者支援センターで行っている支援
電話相談
- 専門的な研修を受けた支援員がご相談に応じます。ひとりで悩まないでください。
- 相談は無料です。
面接相談
- 周囲から見られることがなく、窓のある暖かみのある机やイスなど、落ち着いた部屋でお話を伺います。
- 面接相談では、複数名でお話を伺うことにしています。
専門相談
- 必要に応じて、弁護士による法律相談や、公認心理士によるカウンセリングを行います。
- 初回は無料です。
直接的支援の内容
- 医療機関への診察・検査・治療等に付き添うことができます。
- 警察での事情聴取や、被害届を提出するとき等に付き添うことができます。
- 検察庁での事情聴取等に付き添うことができます。
- 刑事裁判の傍聴及び証言、被害者参加裁判や意見陳述の際に裁判所が認めた場合、付き添うことができます。
- 弁護士との法律相談、打ち合わせのとき付き添うことができます。
- 市町村における各種手続きの申請等、手続きに付き添うことができます。
給付金申請補助
犯罪被害を受けた方、またはそのご遺族の方は、法律(犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律)による給付を受けることができます。犯罪被害者給付金の概要説明と、裁定の申請を補助します。
関係機関との連携
その都度、必要に応じて関係機関との連携を行っています。
相談・支援員は全員、専門的な研修と訓練を受けたスタッフです。
安心してご相談ください。
犯罪被害者相談員の認定
犯罪被害相談員は、当センターにおいて支援員として電話相談・面接相談・直接的支援の付添い支援等で、約1,800時間の経験を積み、当センターの犯罪被害相談員認定委員会で、候補者選定基準に則り、犯罪被害相談員の資格を認定された者を、高知県公安委員会へ犯罪被害相談員として報告します。
支援員養成講座の修了
犯罪被害者相談員になるためには、まず支援員養成講座を修了し、犯罪被害者直接支援員(支援員)になる必要があります。養成講座は、誰もが受けられるわけではなく、講座受講前に面接を行い、適性を認められた者のみが受講します。
受講中の態度や成績によっては、辞退いただくこともあります。被害者の方に、真に寄り添える方が必要と考え、基準を高くしています。
被害者の方に寄り添える支援員・相談員を目指す人を募集しています
応募資格
- 年齢25歳以上の方
- 心身ともに健康である方
- 被害者支援に関心があり、ボランティア活動に理解と意欲がある方
- 相談・支援活動等に必要な知識・技能を修得するために専門的な研修を受けることができる方
- 平日週1〜2回(1回3〜4時間程度)支援活動に従事できる方(曜日・時間については調整可)
- 情報を守秘できる方
犯罪被害の状況
2020年4月1日から2021年3月31日までの相談及び直接的支援件数は、図1のとおり述べ774件で、2007年のセンター開設以来3番目に多く、その内訳は図2のとおりで、直接的支援が46%と最も多く相談・支援の約半数を占めています。
こうち被害者支援センター設立趣旨
目的
犯罪等による被害者及びその遺族又は家族に対する法的支援を含む直接的支援、精神的支援その他各種支援を行い、社会全体による被害者等に対する支援意識の高揚、被害者等の権利利益の保護並びに被害の早期回復及び軽減に資するとともに、支援活動を通じて地域社会の安全に寄与することを目的としています。
設立趣旨書
近年の治安情勢の悪化に伴い、ある日突然、不条理な事件・事故に巻き込まれる犯罪被害者は、年々増加する傾向にあります。不幸にも事件・事故に遭われた被害者及びその家族、遺族は、生命、身体、財産上の被害だけでなく、その後に生じる精神面や経済面等様々な問題に苦しめられるなど、二次的な被害も深刻な現状にあります。このような現状を踏まえ、我が国においても被害者の人権の尊重と支援の必要性から平成17年4月1日には「犯罪被害者等基本法」が施行され、本格的な被害者支援制度が確立されました。県民の誰もが犯罪の被害者等になる危険性がある今、被害者の視点に立った途切れのない支援活動を行うため「こうち被害者支援センター」を設立しました。多くの方々が手を差し延べ、社会全体が連携し、被害者を支えることが、ひいては犯罪のない安全・安心の地域社会の実現につながるものと確信しております。
2007年3月27日
こうち被害者支援センター設立代表者
池田久男(精神科医)
こうち被害者支援センター沿革
2006年7月12日 | 第1回検討委員会 |
2006年8月31日 | 第2回検討委員会 |
2006年10月26日 | 設立発起人会(こうち被害者支援センターに決定) |
2006年11月20日 | 第1回設立準備会 |
2007年1月24日 | 第2回設立準備会 |
2007年3月20日 | 第3回設立準備会 |
2007年3月27日 | 特定非営利活動法人こうち被害者支援センター設立総会 (NPO法人格取得申請を行うこと等決定) |
2007年4月1日 | こうち被害者支援センター設立 |
2007年7月4日 | 特定非営利活動法人こうち被害者支援センターへ移行 |
2009年2月2日 | 日本司法支援センター高知(法テラス高知)の相談場所として指定を受ける |
2012年8月30日 | 高知県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体の指定を受ける |
2014年7月4日 | 認定特定非営利活動法人こうち被害者支援センター移行 |
2015年12月28日 | 性暴力被害者への支援における連携・協力に関する協定締結 |
2016年4月1日 | 性暴力被害者サポートネットワークこうち設立 (性暴力被害者専用相談電話 CORAL CALL開設) (性暴力被害者に対する医療費助成制度開始) |
2018年4月1日 | ワンストップ支援センター「性暴力被害者サポートセンターこうち」 |
2006年7月12日 第1回検討委員会 |
2006年8月31日 第2回検討委員会 |
2006年10月26日 設立発起人会(こうち被害者支援センターに決定) |
2006年11月20日 第1回設立準備会 |
2007年1月24日 第2回設立準備会 |
2007年3月20日 第3回設立準備会 |
2007年3月27日 特定非営利活動法人こうち被害者支援センター設立総会 (NPO法人格取得申請を行うこと等決定) |
2007年4月1日 こうち被害者支援センター設立 |
2007年7月4日 特定非営利活動法人こうち被害者支援センターへ移行 |
2009年2月2日 日本司法支援センター高知(法テラス高知)の相談場所として指定を受ける |
2012年8月30日 高知県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体の指定を受ける |
2014年7月4日 認定特定非営利活動法人こうち被害者支援センター移行 |
2015年12月28日 性暴力被害者への支援における連携・協力に関する協定締結 |
2016年4月1日 性暴力被害者サポートネットワークこうち設立 (性暴力被害者専用相談電話 CORAL CALL開設) (性暴力被害者に対する医療費助成制度開始) |
2018年4月1日 ワンストップ支援センター「性暴力被害者サポートセンターこうち」 |